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比嘉周作    トーク&タップダンス

比嘉周作  トーク&タップダンス

笑い声

笑い声の話をしましょう。
僕の笑い声は特徴がありますね。
遺伝なんです。
僕の父親と同じ笑い声です。
幼い頃から母に
「また、お父さんみたいな笑い方して」
と言われました。
まったく気付きませんでしたが、
高校生になり、変声期が終わる頃には
納得しました。
確かに似てる気がします。
卒業して20代に入り、
ラジオの仕事を始めたとき、
ラジオで話していることは高校の友達や
周りの人にも隠していました。
なんというか
「ばれないでいた方が面白い」
というイタズラな発想です。
でも同期会があって久しぶりにみんなで
集まった時にばれていました。
ラジオを聴いた友達は
「笑い声で確信した」そうです。
なるほどそれは予想がつきませんでした。
意外です(笑)
さて本題に入りましょう。
問題が一つあったんです。
「周作の笑い声が気にいらない」
という人がでてくるだろうということです。
この可能性には気づいていました。
難しいところです。
周りの人に相談しました。
エフエム那覇で真夜中のクラブミュージック番組「リトルイビサ」
夜番組「アフターフレーバー」を担当した時には
即決で自然に笑おうとなりました。
FM沖縄に来た時も考えました。
リポーズの雰囲気、一枝さんのキャラクター。
はたしてどんな風な位置につけるか。
決定的な結論をだしたのは
「時間」でした。
最初の登場は「5分」だったんです。
5分間という中でどう表現するか?
インパクトがあるのは「いつもの笑い声」でした。
記憶に残るだろうという判断でした。
「聴いてるとなんだか笑っちゃう」というリスナーの方が
多い事を願いつつスタートしました。
不快感を持つリスナーがでてくる可能性を受け入れること
にしたのです。
断腸の思いですが、
「無難なしゃべりてより長い目で見て攻めるしゃべりてでありたい」
と思ったのです。
挑戦したほうが刺激があり、
何より僕自身も聴いている人も面白いのです。
おそらくこの文章を読んでいるあなたもそうしたでしょう。
わざわざ端っこの「笑い声」なんていう所をクリックする
人ですから積極的な性格です(笑)
また、声は普段より高めでした。
5分という時間の中ではキーが高い方がインパクトがあると
思ったのです。
当時、インパクトのある低い声は僕の声の才能にはありません。
さて、2004年現在、しゃべる時間が1時間になっています。
気付いているリスナーの方がちょくちょくあらわれました。
そうなんです。
笑い声は何パターンかあります。
例の笑い声
普通の笑い声
低い笑い声
苦笑
大人のニヒルな笑い
等など
その時の感覚で笑うようにしたのです。
表現する時間に余裕がでてきたんですね。
声のキーは5分の時よりもあえて落としています。
60分間の中で、例の笑い声の連発、高い声を聴かせ続ける
のはストレスになる、からです。
そういう考えで挑戦しているのです。
もちろん失敗もあります。
無難にやればいいのに。
そういう人もいたりします。
しかし、僕は挑戦しなければ意味がないと思うのです。
リスクはあります。
しかし守りに入るとこのラジオの世界はつまらないと思いませんか?
短い番組、長い番組、明るい番組、クールな番組等など。
そして放送時間。
キャスティング。
なんと奥深いのだろう!!
せっかくラジオの世界にいるんだから。
出来るうちにいろいろ可能性を探していかないと。
僕は明らかに「パーソナリティ」としては未完成です。
弱点は沢山あります。
それを克服し、長所を伸ばし、
あせらずにゆっくりゆっくり可能性を突詰めたいのです。


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